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ミニバスは「個人競技」から始まる~子どもたちの成長を支える考え方~

  • 執筆者の写真: takahashibasketbal
    takahashibasketbal
  • 12 分前
  • 読了時間: 3分

​この度は、私たちの活動にご関心をお寄せいただき、誠にありがとうございます。本日は、バスケットボールとスポーツ指導の根本的な考え方についてお話ししたいと思います。


丨「オープンスキル」と「クローズドスキル」

​スポーツは、大きく「オープンスキル」と「クローズドスキル」に分けられます。


オープンスキル:野球やサッカーのように、状況判断や駆け引きが求められる「闘争的」なスポーツです。

クローズドスキル:陸上や水泳のように、対戦相手や環境に影響されない「競争的」なスポーツです。


​U12(小学生)の子どもたちは、まだ頭と体が完全に連動しているわけではありません。複雑な言葉で指導しても、理解と体の動きが追いつかないことが多くあります。だからといって全てを自主性に任せてしまうと、練習や試合が混沌としてしまいます。


​丨ミニバスにおける「個」の重要性

​ミニバスはチームスポーツという認識が強いかもしれません。しかし、私たちはミニバス(U12)を「個人競技に近い」と捉えています。


​特に4年生以下(U10)では、子どもたちがボールを持てばドリブルでゴールへ一直線に向かう姿をよく見かけます。この時期は、複雑な状況判断を必要とするオープンスキルよりも、個々のスキルを磨くクローズドスキル的な要素が強く出やすいと言えます。

​そのため、ハンドリングやシュート、基本的な体の使い方といった個人技術を徹底的に高めることが、この年代では非常に重要だと考えています。


丨​年代に応じたスキルの移行

​この考えに基づき、高学年になるにつれて、徐々にオープンスキル競技への考え方へ移行していくことが理想です。バスケットボールは、相手の動きや状況を瞬時に判断し、駆け引きを行うスポーツです。この要素を早い段階で身につけることで、上のカテゴリーに進んだ際にもスムーズに対応できるようになります。

​反対に、クローズドスキルのような考え方のままでは、よほど突出した身体能力がない限り、その後の成長に苦労する可能性が高まります。


​丨LTAD(Long-Term Athlete Development)の考え方

​子どもの成長過程における「ゴールデンエイジ」では、特定のスポーツに特化させるのではなく、多様な運動を経験させることが良いとされています。これはLTAD(Long-Term Athlete Development)という考え方に基づくもので、国立サンズではこの方針にならい、バスケットボールの練習を全体の8割程度に抑えています。


​この方針には、以下のメリットがあります。

幅広い運動能力の獲得:幼い頃から様々なスポーツを経験することで、多様な体の使い方や運動神経が育まれます。

運動への興味・関心の向上:早期から体を動かす楽しさを知ることで、スポーツへの継続的な関心につながります。

​燃え尽き症候群のリスク軽減:早期の専門化は、精神的・肉体的な負担を増やす可能性があるため、適切な時期に専門的スキルを習得する方が効率的です。

 

​先日の記事でも「ディフェンス練習がない」という方針も、この考えに繋がっています。組織的なディフェンスを教える前に、まずは「走れること」「声を出すこと」「素早く切り返すこと」といった、バスケットボールの土台となる基本的な動作を身につけることが必要です。特定の動きを型にはめて教え込むのではなく、子どもたちの可能性を信じ、その根本的な部分を刺激していくことを大切にしています。


​丨最後に

​お子さんの成長を願う親として、また指導者として、日々の練習や試合にどのような視点で向き合い、サポートしていくか。バスケットボールだけでなく、スポーツ全般を通してこの記事が考えるきっかけの一つになれば幸いです。

 
 

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